無意識の意識
私は現在、月に二度ほどボイストレーニングに通っております。
そこでものすごく腑に落ちた話があったので、勉強にも言えることだなと思い、ブログを書くことにしました。
ズバリ何かと申し上げますと、“無意識を意識すること”です。
歌、ないし声というのは、当たり前ですけど元をたどれば声帯を支える筋肉から発せられているわけです。
ですから、声帯に向かうあらゆる筋肉をほぐし、鍛える事がいい声に繋がってくると。
実際に上、後ろ、斜め上、斜め下など様々な方向に声を飛ばす練習を行っております。
そんなこと、今まで自分で歌を歌うときなどは考えもしませんでした(そりゃそうですよね笑)。
それをですね、自分なりに勉強に転用させていくと、普段無意識のうちに行われていることを意識することって大事だなと思うんです。
漠然と受けていた授業を、「今日はこれを学ぶんだな」と抽象化し、“要するに”これをこうすればいいんだなと概略にしていく。
これってすごく大事なんですよ。
勉強苦手な子は、往々にして知識が一辺倒な事が多いです。
だから情報に情報を重ねてしまうので、頭の中で消化不良が起きてしまう。
「あーーーもうムリ!こんな覚えらんねぇよ。」
しかも怖いのが、頑張っているけどその努力の割りに...という子は結構このパターンが多いということ。
授業中寝ているとか、そもそも勉強してないから出来ないとかとは違うレベルの話で。
机に向かっている、努力しているけど...っていうならそりゃ、何とかしたいじゃないですか!
そういう子に「努力が足んないから出来ないんだよ!」なんて言ったら、それこそ「私には勉強の才能ないから...」って塞ぎこんでしまうのがオチじゃないですか!
だから新しいことを学ぶのであれば、無意識に学ぶのではなく、「今までやったこれと形似ているな。。。」とか、「“要するに”こういうことでしょ。」の姿勢で学んで欲しい。
この“要するに”とか、“つまりどういうこと?”とか、“ここであなたは何を学んだの?”みたいな質問って、私教えているときによく使うんですよ。
勉強できる子はやはり本質をバシッと捉えた回等をしてきてくれます。
これを読んでいるのが同業の方だったり(であれば同様のことは、すでに当たり前にやっているかもしれませんが)、保護者の方だったりするのであれば、こうした問いかけはすごく効果的だと思います。
物語の要約が頭良くないと難しいのと一緒で、学んだことの要約も一朝一夕には出来ないことだと思いますから。
すぐには出来ないからこそ、継続した訓練が必要です。
これを読んでいるのが学生であるのならば、やることはもう決まりです。
ワークのそのページで、自分がやっていることに意味を持たせることです。
「学校のすべての授業を、毎時間フル稼働で頭働かして授業を受ける。」
出来れば最高です。ですが、自分が学生だった時を考えてみても、そんなこと出来ていたかというと、首を縦には振れません。
であれば、この授業で最低限自分が学ぶべきは何で、先生の発言の要所はどこなのか、それを“意識”していくこと。
それこそが、授業の勘所を押さえるということになるのではないでしょうか。
栃木では、もうすぐやっと始まる新学期を前にして。